この記事について
Deep Researchで出力されるドキュメントファイルを、VSCodeのAIチャットを利用して、ObsidianやVSCodeで閲覧可能な、Markdown形式の脚注表記に変更する方法を紹介します。
前提条件
- Obsidianが使える。
- VSCode系のIDEツールが使える。
- 拡張機能のGemini Code Assistantが利用できる。
1. mdファイルを作成
- Deep Researchの出力が完了したら、Google ドキュメントにエクスポート を押す。
- 開いたGoogleドキュメントをCtrl+A&Ctrl+C(全選択コピー)。
- ObsidianやVScode等のMarkdownエディタ上に貼り付けて、Markdownファイルとして保存。
- ここでは仮にファイル名を
test.md
とします。
- ここでは仮にファイル名を
2. 脚注表記変更指示書.mdの作成
以下のコードブロックのサンプルをコピーして、任意の名前をつけてMarkdownファイルとして保存。
- ここでは仮にファイル名を
脚注表記変更指示書.md
とします。 - 指示内容が明確に保持されていれば、サンプルの内容は自由に変更して構いません。
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title: 脚注表記の変更指示書
description: 脚注表記とリンクを修正するための指示書です。
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## 脚注表記の変更指示
脚注表記をマークダウン記法の脚注表記に修正してください。
## 例文
アナンケーは、ギリシャ神話において必然、強制、そして必要性を擬人化した女神として知られています[^1]
オリンポスの神々と比較すると見過ごされがちですが、それは主にヘシオドスの神統記ではなく、オルペウス教の系譜に多く登場するためです[^5]
## 引用文献の表記ルール
[索引番号]: [リンク先ページタイトル](URL)
[^1]: [Apollo - Wikipedia, 3月 16, 2025にアクセス](https://en.wikipedia.org/wiki/Apollo)
[^5]: [Delphi | Greco-Roman Religions - UO Blogs, 3月 16, 2025にアクセス](https://blogs.uoregon.edu/rel399f14drreis/delphi/)
3. VSCodeで編集
- VSCodeで先ほど作成した脚注表記変更指示書.mdとtest.mdを開く。
- ファイルを開いておくことで、Gemini Code Assistは自動で参照してくれます。
- サイドバーからGemini Code Assistのチャットウィンドウに以下のように入力。
@test.md 指示書に従って脚注表記を変更してください。
- しばらくして変更処理が完了したら、右上のAccept Changesボタンを押す。
- 変更内容に問題がなければ保存して作業完了!
TIPS
- 変更漏れが有る場合は、再度同じ指示を出せば修正してくれます。
- Deep Researchで出力されるテキスト量は膨大なため、Geminiでも許容出力値をオーバーすることがあります。その場合は変更処理を分割するように考えて、まず本文部だけをコピペして変更処理を行い、次に残りの脚注部分をコピペして、引用文献部のみを変更するように指示してみてください。
- The code change produced by Gemini could not be fully parsed. Can’t automatically accept changes.(Gemini によって生成されたコード変更を完全に解析できませんでした。変更を自動的に受け入れることはできません。)と表示される場合は、変更された脚注部分をコピーして、直接変更箇所に貼り付けてください。